2017年09月14日

新居

息子は入院する前に彼女と同棲するためのアパートを見つけていた。
前から我が家を出る話は聞いていたけれど。

病院から外出許可をもらった息子は
まだ何もない新居に私を案内してくれると言う。

私が病院に着いてまもなく、息子の彼女も来たので
偶然にも病院の近くだという新居へと3人で行った。

築10年くらいだというアパートは、きれいにリフォームされていて
日当たりも良さそうで住みやすそうな感じだった。

そんなことよりも
新生活に期待し目を輝かせて楽しそうにしている息子を見ていると
それだけで私も嬉しくなる。

(本当に彼女が好きなんだな)

息子の時折見せる表情やしぐさで
そんなことを感じていた。


ここで私は少し真面目な話をした。

多発性硬化症でほぼ間違いないだろうという先生のお話と
そうなってしまったら、この病気とうまく付き合っていくこと。
彼女には、今は、自分中心に考えて欲しいということ。
息子には、彼女が決めたことをきちんと受け止めて
感謝はしても恨んだりするなということ。

私は、別れろとは言わない。
それは本人たちが自分で決めることだから。


話をしながら
親なんて、ホント無力だよな~って思ってた。
どんなに心配しても、どんなに支えようとしても
彼女には敵わないんだよね。

でも、それでいい。
息子は今年24になった。
もう普通に大人なんだから、彼女より母親だったら逆にイヤだ。

だから私は
二人が出した結果を応援していくしかない。


新居を出たあと病院への帰り道は普通に雑談をして
私は病室に戻らず駅へ向かった。
息子の付き添いを彼女にまかせて。



多発性硬化症 ブログ
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2017年09月13日

9月1日

私の仕事はシフト制なので、その日もお休みだった。
自分に何が出来るのか考えた結果のひとつが「ブログ」だった。

母として出来ることと言ったら
やっぱり金銭面の心配を取り除いてあげること。
しかし今のままでは、そんなに余裕がない。
「副業」でググるとアフィリエイトの記事に目が止まった。

アフィリエイトはやったことがないわけではない。
そんな簡単には稼げないことも経験済み。

でも・・・

ブログで少しでもこの病気のことを知ってもらえれば
それだけでも息子を含む多発性硬化症患者さんのためになるのでは?

私にはまだ、この病気の知識とか経験がないのだから
ためになるようなことは書くことが出来ないだろうけど
「こういう病気があるんだよ」くらいなら伝えられるんじゃないか。

その日の午前中は、ブログ開設のために色々と調べまくった。
お金は別の手段もあるんだし気にせずいこう。
でも、「あわよくば」という気持ちがないわけでもない。笑。

午後はまた電車を乗り継いで病院へ。
病院へ行く前にドンキホーテに寄った。
リハビリをしているという息子に病院内で履く靴を買う。
履いたり脱いだりがラクそうで軽い靴。

休みの度に面会に行かなくてもいいのかな。
だけど・・・やっぱり色々と心配なんだよね。
過保護とか子離れできてないとか
そんなことが頭をよぎるけど。



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2017年09月12日

8月31日

仕事に行って、上司に息子のことを話した。
病院に業端の番号を教えてもいいと許可をいただいた。
息子に何かあったら早退するかもしれない。
急なシフト変更や有給の申請をするかもしれない。
そんな自分勝手な私のお願いを聞いてくれた。

本当に有難い。
だから私は出来るだけ仕事を頑張ろう、と思う。


その日の夜、私は
多発性硬化症のブログを読み漁った。
この病気は、症状の現れ方や進行具合などが人それぞれで
そこには、実際の患者さんの“生”の声があった。

読んでいて、落ち込んでしまうような内容もあった。
でもほとんどの方が治療をしながら頑張っている様子が伺えた。

本当に泣いてなんかいらんない。

母として・・・何をしてやれるのか。何がしてやれるのか。

そんなことを私なりに考えた夜だった。



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2017年09月11日

お店の中で

私には、知り合って3年くらいの彼氏がいる。
病院の帰りに連絡をして、友だちと別れた後に彼氏に逢った。

息子のことは電話で話してある。

看護師さんが持ってきた書類に息子が必要事項を記入したのだが
右手が痺れて上手く書けなかった。
トイレに行きたいと歩きだしたが、歩き方が不自然。

一見、どこも具合が悪そうには見えないのに
そんなところを見ていると、やっぱりなのかと思ってしまう。

病名を聞いて3日目。
初めは他人事のように聞いていたけれど
どんどん私事なのだと実感していく。

私が悲しんだら、息子も悲しむ。

そう思って病院では、なるべく普通を装っていた。
病院がある駅は、私が住んでいるところよりちょっと田舎で
あまり人がいなくて寂しい感じ。
それがまた私の気分を落ち込ませるんだろう。

無性に彼氏に逢いたくなった。

お腹が空いているだろうと思って入った駅近くのファミレス。
メニューを見ても食べたいと思えなかった。

私はそこで、初めて泣いた。

泣いたって仕方がないことくらい分かってる。
泣いたって息子の病気が治るわけじゃないことも。

彼は余計なことは何も言わず
私が好きな飲み物をドリンクバーから2種類持ってきた。

他の人から見たら、いい年こいた中年カップルが
別れ話でもして泣いてるように見えちゃうかな。

私は彼に「ごめん」と一言謝ると
「他人は事情なんか知らないんだから気にするな」
そう言って、黙って側にいてくれた。

それだけでも、その時の私は救われたんだ。



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2017年09月10日

8月30日

仕事はお休みだったが朝は普通に起きて
区役所で国保の限度額適用認定書をもらってきた。
窓口で軽く相談をしたら
帰りに保健所へ行くことを勧められた。
私と息子は世帯が別になっているため、委任状も何通かもらった。
今後必要になりそうな書類など教えてもらった。
その後、言われた通りに保健所に寄り一通りの書類をもらった。

まだ決まったわけじゃないけど
役所関係は、なるべくいっぺんに済ませたい。

午後は、前日に連絡をくれた私の友だちと息子の病院へ。

私たちが病室に着いてまもなく、息子の彼女がやってきた。
話には聞いていたが、会うのは今日が初めて。

その日から大部屋に移ったんだけど
周りの患者さんに迷惑かけちゃったかな。

息子は見た目には元気でとても楽しそうだった。



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